ケロイドとは、傷あとが大きく盛り上がったもので、少しずつ拡大してゆくのが特徴です(大きくならないものは肥厚性瘢痕とよばれます。)
見た目のほか、痛みや痒みなどの症状が問題となります。
原因については、様々な議論がなされているものの、いまだ完全には解明されておりません。そのため、ケロイドが生じた場合には、その症状にあわせた治療が行われます。
具体的には、ステロイドテープの外用や、傷あとへのステロイド局所注射、トラニラストという抗アレルギー薬の内服などが挙げられます。また、見た目の改善を強く希望する場合や、ケロイド内部に膿がたまり、炎症をくりかえす場合などは、手術治療を行います。手術単独では、高い確率で再発するため、術後に放射線照射を併用します。

胸部ケロイド 術前
手術+電子線照射後4年

最終更新日:2022年5月27日