全身麻酔での手術前の歯科口腔外科受診について

当院では、全身麻酔での手術前に"お口のトラブル"を予防し、手術が円滑に進むよう、患者さんに歯科口腔外科を受診してお口の中をきれいにしてもらうことを推奨しております。

お口の中は、非常に多くの細菌がいます。あらかじめ手術前に口腔ケア(お口の中をきれいにし、細菌をできるだけ減らしておく)を行うことで、手術後の肺炎の予防効果が期待できます。

全身麻酔の手術では、口からのどの奥(気管の中)に人工呼吸器のチューブが入ります。
口の中の衛生状態が悪いと、口の中の細菌が気管の中に押し込まれて、肺炎の原因になる可能性があります。

また、動揺している歯がチューブなどに当たり、飲み込んでしまったり気管内に入ってしまう可能性があります。このような術後合併症を防ぐために、手術前から口腔内をチェックすることが重要です。

しっかり口から食事をとることは、術後の回復を早めます
術後、なるべく早くお口から食事を再開するには、あらかじめ口の中を良い状態に整えておくことが重要です。

歯科受診の流れ

1.担当医師から案内用紙を基にご説明します。

2.院内の歯科口腔外科へお越しいただき、受付窓口に案内用紙を提出し受付をお願いします。

→(可能な限り※)その日のうちに簡易的な口腔内チェックをします。
※ 非常に混雑している場合やその日に待つことができない場合は、後日行う予約をします。

3.口腔内チェックをした結果をもとに紹介状を作成します※ので、それをもって「かかりつけの歯医者さん」にて、手術前にお口の中の環境を整えます。

※ 手術までの期間がない等の事情がある場合は、本院でも対応しますのでご相談ください。

※ 診療費については2012年4月の診療報酬改定から保険適用となりました