お知らせ

診療科紹介

当科では、これまで胃がん、大腸がんなどの消化器がん手術の適応を厳格に定め、患者さんの負担を軽減するために腹腔鏡手術を安全に行ってきました。我々はその蓄積の上に、さらに消化器外科の全領域の手術に可能な限り腹腔鏡手術を広げ、『患者さんに優しい手術』をモットーに外科治療を行ってまいります。2023年1月現在、60%以上の消化器外科手術を腹腔鏡下で行っております。また消化器がん診療に関しては、地域がん診療連携拠点病院である当院ならではの、消化器内科、放射線診療科等との緊密な連携の上、患者さんそれぞれに適した集学的治療を行います。

さらに、これまで専門家不在で行うことのできなかった肝胆膵外科領域に、2022年4月から新たに専門医を配置し、肝胆膵がんや肝胆膵の良性疾患に対する手術、さらには鼠経ヘルニアに対する腹腔鏡手術などを開始し、順調に患者さんが退院されています。 その他の外科疾患、急性腹症などの手術も引き続き対応し、地域医療に貢献していきますので、今後とも宜しくお願いします。

施設認定

  • 日本外科学会 指定施設
  • 日本消化器外科学会 専門医修練施設
  • 日本大腸肛門病学会 認定施設
  • 腹腔鏡下大腸切除研究会 会員施設
  • 大腸癌研究会 会員施設

スタッフ紹介

髙橋 禎人

職位

副院長、外科系診療部長、外科科長

卒年

平成2年

専門医資格等

専門:肝胆膵疾患(特に肝がん、胆道がん、膵臓がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医・指導医・認定医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会 評議員
日本内視鏡外科学会認定 技術認定医
日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
がんリハビリテーション研修会修了
緩和ケア研修会修了
NST教育セミナー修了
難病指定医
臨床研修指導医
医学博士

患者さんへのメッセージ

当科では『患者さんに優しい手術』をモットーに治療を行っています。365日オンコール体制を取って対応している緊急消化器疾患消化器がんに対しても低侵襲手術を積極的に導入しています。各領域の専門家を配し、それぞれのがんに対する適切な治療を、消化器内科、放射線科等と連携して行えることも特徴です。今後も地域医療に貢献したいと考えておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

小倉 直人

職位

担当部長

卒年

平成10年

専門医資格等

専門:下部消化管疾患(特に大腸がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
日本大腸肛門病学会認定 大腸肛門病専門医・指導医
日本内視鏡外科学会認定 技術認定医
難病指定医
身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害)
緩和ケア研修会修了

根本 昌之

職位

担当部長

卒年

平成10年

専門医資格等

専門:上部消化管疾患(特に胃がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医
日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医

大泉 陽介

職位

医長

卒年

平成20年

専門医資格等

専門:下部消化管疾患(特に大腸がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医
日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会認定 技術認定医
日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害)
緩和ケア研修会修了
医学博士

後藤 卓也

職位

医長

卒年

平成23年

専門医資格等

専門:下部消化管疾患(特に大腸がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医
緩和ケア研修会修了
NST教育セミナー修了
医学博士

海野 彩

職位

医員

卒年

平成31年

専門医資格等

専門:消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


緩和ケア研修会修了

中馬 基博

職位

非常勤

卒年

平成21年

専門医資格等

日本外科学会認定 外科専門医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医
日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会認定 技術認定医
がんリハビリテーション研修会修了
緩和ケア研修会修了
NST教育セミナー修了

主な対象疾患

上部消化管(食道、胃)、下部消化管(小腸、大腸)、さらに肝胆膵(肝臓・胆道・膵臓)などの消化器悪性疾患、外科治療を要する急性腹症(虫垂炎、消化管穿孔、急性胆嚢炎、ヘルニア嵌頓、腸閉塞など)、胆嚢結石症、肛門疾患(痔核、痔瘻、裂肛)、直腸脱などの良性疾患、各種ヘルニア(鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニアなど)、等。

紹介していただく時の留意点

  • 現病歴、既往歴、現在内服中薬剤、説明内容などの情報をいただければ幸いです。
  • 15歳以下の小児外科手術は大学病院等の専門施設へ紹介しています。
  • 甲状腺・副甲状腺手術は行っていません。
  • 外科にご紹介いただいた場合であっても、患者さんの状況により消化器内科での診療とさせていただくことがあります。
  • 肝胆膵領域の悪性疾患及び高難度手術が必要な疾患は、肝胆膵外科専門医が一名着任しましたので、順次開始しております。必要時には近隣の専門施設へ紹介しています。

診療内容の概要及び特徴

1.消化器がんの治療

消化器がんに関しては、各領域の外科専門医がおりますので、チームで各種がん治療ガイドラインに準じてエビデンスに基づいた治療を行っています。

従来から胃、大腸がん手術には積極的に腹腔鏡手術を行っており、肝胆膵がん手術にも可能な限り導入してまいります。 消化器内科、放射線科などとチームとなり、術前化学療法、術後補助化学療法、再発に対する化学療法、放射線療法、化学放射線療法、緩和治療など、がんに対して集学的治療を行っています。

2.低侵襲手術

当施設での手術適応を厳格に定め、積極的に腹腔鏡下手術を行ってまいりました。

上記のがん以外に、消化器良性疾患、癒着性腸閉塞、鼠経ヘルニア、胆石症、胆嚢炎、虫垂炎など、緊急手術も含めて可能な限り腹腔鏡下手術を行っています。 今後も患者さんの負担を出来るだけ軽減できるよう努めてまいります。

3.救急疾患への対応

急性腹症(緊急で手術が必要な状況)の場合、迅速に対応します。
日中は当日の外来担当医、夜間・休日は当直医師が対応します。
当科は365日オンコール体制をとっており、チームで手術に対応しています。 3次救急疾患などの重症患者さんにつきましては、対応できない場合があり、高次医療機関へ紹介させていただくことがあります。

診療実績

 2018年度2019年度2020年度
幽門側胃切除術(腹腔鏡件数)14(9)15(9)12(5)
噴門側胃切除術(腹腔鏡件数)2(2)1(1)0(0)
胃全摘術(腹腔鏡件数)4(1)4(1)3(0)
 2018年度2019年度2020年度
結腸右半切除術/回盲部切除術301620
S状結腸切除術223017
結腸左半切除術9412
横行結腸切除術522
高位前方切除術247
上記結腸癌手術のうち腹腔鏡手術件数274552
 2018年度2019年度2020年度
(超)低位前方切除術18178
直腸切断術558
上記直腸手術のうち腹腔鏡手術件数211915
 2018年度2019年度2020年度
小腸部分切除術15104
虫垂切除術(腹腔鏡件数)70(69)46(46)47(47)
腸閉塞手術(腹腔鏡件数)22(10)13(5)12(5)
人工肛門造設術403431
肛門疾患手術523
 2018年度2019年度2020年度
胆嚢摘出術(腹腔鏡件数)59(58)65(65)49(49)
鼠径ヘルニア手術(腹腔鏡手術件数)105(13)140(6)57(8)
その他手術1007371

最終更新日:2024年4月2日