お知らせ

  • 2025年1月から後藤医長が日本消化器外科学会専門医に認定されました。
  • 2024年11月より、『ロボット支援下直腸がん手術』を開始し、患者さんは順調に退院されております!
  • 2023年1月1日より、日本消化器外科学会専門医修練施設となりました。
  • 肝胆膵外科医が赴任しました。「びょういん発69号」2022年10月発行 着任のご挨拶

診療科紹介

当科では、これまで胃がん、大腸がんなどの消化器がん手術の適応を厳格に定め、患者さんの負担を軽減するために腹腔鏡手術を安全に行ってきました。我々はその蓄積の上に、さらに消化器外科の全領域の手術に可能な限り腹腔鏡手術を広げ、『患者さんに優しい手術』をモットーに外科治療を行っております。2023年1月現在、60%でしたが、2024年度は70%の消化器外科手術を腹腔鏡下で施行しました。さらに2024年11月よりロボット支援下の直腸癌手術を開始し、2025年5月現在、既に9例の患者さんの手術を行い、皆順調に退院されています。我々は、消化器がん診療に関して『地域がん診療連携拠点病院』である当院ならではの、消化器内科、放射線診断科等との緊密な連携の上、患者さんそれぞれに適した集学的治療を行っております。

これまで専門家不在で行うことのできなかった肝胆膵外科領域にも、2022年4月から専門医を配置し、肝胆膵がんや肝胆膵の急性胆嚢炎などを含めた良性疾患、さらには鼠経ヘルニアに対する腹腔鏡手術などに広げ、順調に患者さんが退院されています。 その他の外科疾患、急性腹症などの手術も引き続き対応し、地域医療に貢献していきますので、今後とも宜しくお願いします。

施設認定

  • 日本外科学会 指定施設
  • 日本消化器外科学会 専門医修練施設
  • 日本大腸肛門病学会 認定施設
  • 腹腔鏡下大腸切除研究会 会員施設
  • 大腸癌研究会 会員施設

スタッフ紹介

髙橋 禎人

職位

副院長、外科科長

卒年

平成2年

専門医資格等

専門:肝胆膵疾患(特に肝がん、胆道がん、膵臓がん、胆嚢結石症・胆嚢炎など)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医・指導医・認定医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医・指導医・認定医
日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会 評議員
日本内視鏡外科学会認定 技術認定医
日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
がんリハビリテーション研修会修了
緩和ケア研修会修了
NST教育セミナー修了
難病指定医
臨床研修指導医
医学博士

患者さんへのメッセージ

当科では『患者さんに優しい手術』をモットーに治療を行っています。365日オンコール体制を取って対応している緊急消化器疾患(急性胆石性胆嚢炎、急性虫垂炎、急性腹症など)や定時の消化器がんに対しても低侵襲手術である腹腔鏡下手術を積極的に行っています。2024年度はがんを含む消化器疾患で70%の手術を腹腔鏡で行っています。そのさらに延長線上にある『ロボット支援下手術』を直腸がんから導入しました。これらが出来るのも各領域の専門スタッフを配しているためであり、それぞれのがんに対する適切な治療を、消化器内科、放射線科等と連携して行えることも特徴です。今後も地域医療に貢献したいと考えておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

小倉 直人

職位

担当部長

卒年

平成10年

専門医資格等

専門:下部消化管疾患(特に大腸がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
日本大腸肛門病学会認定 大腸肛門病専門医・指導医
日本内視鏡外科学会認定 技術認定医
intuitive surgical社Davinci手術certificate取得者(console and patient-side surgeon)
がんリハビリテーション研修会修了
難病指定医
身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害)
緩和ケア研修会修了

根本 昌之

職位

担当部長

卒年

平成10年

専門医資格等

専門:上部消化管疾患(特に胃がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医
日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医

後藤 卓也

職位

医長

卒年

平成23年

専門医資格等

専門:下部消化管疾患(特に大腸がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医
日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
intuitive surgical社Davinci手術certificate取得者(patient-side surgeon)
身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害)
緩和ケア研修会修了
NST教育セミナー修了
医学博士

池之内 周

職位

医員

卒年

令和2年

専門医資格等

専門:消化器外科疾患一般、ヘルニア、乳腺疾患など


緩和ケア研修会修了

松井 滉

職位

医員

卒年

令和3年

専門医資格等

専門:消化器外科疾患一般、ヘルニア、乳腺疾患など


緩和ケア研修会修了

宮崎 茉莉

職位

医員

卒年

令和4年

専門医資格等

専門:消化器外科疾患一般、ヘルニア、乳腺疾患など


八尾 蘭

職位

医員

卒年

令和3年

専門医資格等

専門:消化器外科疾患一般、ヘルニア、乳腺疾患など


緩和ケア研修会修了

鷲尾 真理愛

職位

非常勤

卒年

平成19年

専門医資格等

専門:上部消化管疾患(特に胃がん)、消化器外科疾患一般、ヘルニアなど


日本外科学会認定 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定 消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定 消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
日本食道学会認定 食道科認定医

主な対象疾患

上部消化管(食道、胃)、下部消化管(小腸、大腸)、さらに肝胆膵(肝臓・胆道・膵臓)などの消化器悪性疾患(胃がん、大腸がん、肝臓がん、胆嚢がん、膵がん、消化器GISTなど)、外科治療を要する急性腹症(虫垂炎、消化管穿孔、急性胆嚢炎、ヘルニア嵌頓、腸閉塞、腹膜炎など)、消化器の良性疾患(胆嚢結石症、肛門疾患(痔核、痔瘻、裂肛)、直腸脱など)、各種ヘルニア(鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニアなど)、等。

紹介していただく時の留意点

  • 現病歴、既往歴、現在内服中薬剤、説明内容、また画像がありましたらその画像データと読影などの情報をいただければ幸いです。
  • 初診患者さんの受付は11時までとなっておりますので、早目の受付をお願いします。
  • 急性腹症などの場合は、可能な限り対応いたしますので、直接ご連絡いただくようにお願い致します。
  • 15歳以下の小児外科の専門手術は大学病院等の専門施設へ紹介しています。
  • 甲状腺・副甲状腺手術は行っていません。
  • 外科にご紹介いただいた場合であっても、患者さんの状況により消化器内科での診療とさせていただくことがあります。

診療内容の概要及び特徴

1.消化器がんの治療

消化器がんに関しては、各領域の外科専門医がおりますので、チームで各種がん治療ガイドラインに準じてエビデンスに基づいた治療を行っています。

従来から胃、大腸がん手術には積極的に腹腔鏡手術を行っており、肝胆膵がん手術にも可能な限り導入してまいります。

消化器がんは消化器内科、放射線科などとチームとなり、術前化学療法、術後補助化学療法、再発に対する化学療法、放射線療法、化学放射線療法、緩和治療など、適切な診療科でがんに対して集学的治療を行っています。

2022年度から肝胆膵外科医が着任し、腹腔鏡下の肝臓がん手術を開始し、軌道に乗りました。胆道がん、膵臓がんに行う、膵頭十二指腸切除術も開始しました。

2.低侵襲手術

当施設での手術適応を厳格に定め、複数の日本内視鏡外科学会技術認定医を中心に、がん治療においても積極的に腹腔鏡下手術を行っております。

上記のがん以外にも、消化器良性疾患、癒着性腸閉塞、鼠経ヘルニア、胆嚢結石症・胆嚢炎、急性虫垂炎など、緊急手術も含めて可能な限り腹腔鏡下手術を行っています。2024年度は全消化器手術の70%の手術を、腹腔鏡下手術で行いました。 今後も当院におけるチーム力を結集して、患者さんの負担を出来るだけ軽減できるよう『患者さんに優しい手術』を推進してまいります。

低侵襲手術、高難度手術の延長線上にある、『ロボット支援下直腸がん手術』も2024年11月から開始し、患者さんは順調に退院しております。

3.救急疾患への対応

急性腹症(緊急で手術が必要な状況)の場合、迅速に対応します。
日中は当日の外来担当医、夜間・休日は当直医師と専門スタッフがチームで対応します。
当科は365日オンコール体制をとっており、可能な限りチーム制・交代制の中で手術を行います。

3次救急疾患などの重症患者さんにつきましては、対応できない場合があり、高次医療機関へ紹介させていただくことがあります。

診療実績

年度201820192020202120222023
幽門側胃切除術(腹腔鏡手術件数)14 (9)15 (9)12 (5)7 (3)8 (7)11 (7)
噴門側胃切除術(腹腔鏡手術件数)2 (2)1 (1)0 (0)0 (0)0 (0)0 (0)
胃全摘術(腹腔鏡手術件数)4 (1)4 (1)3 (0)4 (1)3 (1)5 (1)
年度201820192020202120222023
結腸右半切除術/回盲部切除301620311932
S状結腸切除術223017172820
結腸左半切除術9412355
横行結腸切除術522447
高位前方切除術247968
上記手術のうち腹腔鏡手術件数274552405056
年度201820192020202120222023
低位前方切除術(含む超低位)181781196
直腸切断術558337
上記手術のうち腹腔鏡手術件数211915131213
年度201820192020202120222023
小腸部分切除術15104138
虫垂切除術(腹腔鏡手術件数)70 (69)46 (46)47 (47)38 (32)57 (57)46 (46)
腸閉塞手術(腹腔鏡手術件数)22 (10)13 (5)12 (5)16 (6)20 (11)16 (6)
人工肛門造設術403431243634
肛門疾患手術5235611
年度201820192020202120222023
胆嚢摘出術(腹腔鏡手術件数)59 (58)65 (65)49 (49)51 (48)83 (78)93 (90)
肝切除術(腹腔鏡手術件数)0 (0)0 (0)0 (0)0 (0)12 (8)8 (7)
膵頭十二指腸切除術000001
年度201820192020202120222023
鼠径部・腹壁ヘルニア手術(腹腔鏡手術件数)105 (13)140 (6)57 (8)88 (8)115 (64)119 (81)
年度201820192020202120222023
その他手術1007371415461

最終更新日:2025年5月20日