診療科紹介

大和市立病院は大和市の中核病院です。地域の医療機関と密に連携を図り、視機能を良好な状態で維持することを目指しています。常勤医師2名、非常勤医師2名、常勤の認定視能訓練士1名、非常勤の視能訓練士2名を中心に診療にあたっています。
診療は、眼科疾患全般にわたり広く対応しています。白内障の手術においては、小切開創による安全性の高い手術を提供しています。眼疾患は全身疾患と関連するものも多いため、糖尿病、高血圧、膠原病、眼部帯状疱疹などの治療の際は他科と連携して治療を行っています。また、斜視弱視などの小児眼科の診断や国家資格を持つ視能訓練士による検査、訓練を行っています。
重傷な疾患に関しては、大学病院へ紹介させていただき、患者さんにとって最善な方法を選択させていただきます。患者さんひとりひとりの目の状況にあわせた医療を提供できますように心がけて診療にあたっています。
紹介していただく時の留意点
当科においては初診の患者さんに、基本的には、地域の先生方から紹介状の持参をお願いしています。お手数ですが、ご理解の程をよろしくお願いいたします。尚、詳しくは外来診療予定をご覧ください。
当院ではコンタクトレンズの処方、レーシック手術、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は行っていません。
診療予約・問い合わせ先
直通電話番号 046-260-3349
受付時間 平日8:30~17:00
スタッフ紹介
黄 士恭
職位
医長
卒年
平成20年
専門医資格等
台湾眼科専門医
日本眼科学会認定 眼科専門医
横浜市立大学附属病院非常勤診療医
患者さんへのメッセージ
気軽に御相談下さい。
野田 聖悟
職位
医員
卒年
令和2年
専門医資格等
横浜市立大学附属病院非常勤診療医
河本 千明
職位
非常勤
卒年
令和2年
専門医資格等
横浜市立大学附属病院非常勤診療医
多々納 結衣
職位
非常勤
卒年
令和4年
専門医資格等
横浜市立大学附属病院非常勤診療医
主な対象疾患

眼瞼疾患(霰粒腫)、涙器疾患(ドライアイ、流涙症)、結膜疾患(アレルギー結膜炎、翼状片、結膜弛緩症)、角膜疾患(細菌性角膜潰瘍、周辺部角膜潰瘍)、強膜疾患(上強膜炎、強膜炎)、ぶどう膜疾患(ベーチェット病、サルコイドーシス、原田病)、網膜疾患(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜動脈閉塞症、黄斑円孔、黄斑上膜、未熟児網膜症)、白内障、緑内障、視神経・視路疾患(視神経炎、視神経症)、斜視・弱視
白内障手術

白内障を治療する唯一の方法は手術のみです。当院においては白内障手術に力を入れており、年間約900件の手術を施行しています。
白内障手術装置はAlcon社のCENTURION® VISION SYSTEM WITH ACTIVE SENTRY®を使用しており、浅前房や硬い水晶体などにも対応できます。手術機械や手術法の進歩により、点眼のみの麻酔を使用し数十分で手術は終了するため、患者さんの負担が少ない手術を実現しています。手術直後からご自分でお食事や歩行ができ、短期間の入院によりすぐに日常生活に戻っていただけます。
術前検査外来では、看護師によるきめ細かい生活面の説明を、手術説明外来では、医師による手術内容、術後の目の状態についてもしっかり説明させて頂き、患者さんやご家族が安心して手術に臨めるようにサポートしています。
白内障手術を受けていただく際は、片眼1泊または2泊の入院となります。また、病状によっては、ご希望により日帰りの白内障手術にも対応しています。
白内障手術の方法
2.4mmの角膜耳側切開で手術を開始します。

超音波で濁った水晶体を乳化吸引します。超音波乳化吸引装置には、Alcon社のセンチュリオン®を使用しています。

眼内レンズを挿入します。

当院の検査
遠見視力検査
視力検査を行います。

オートレフケラトトノメーター
屈折検査、角膜形状検査、眼圧測定を同時に行います。

手持ちオートレフケラトメーター
乳幼児や車いすなどで移動できない方の屈折検査ができます。

レンズメーター
眼鏡度数の測定を行います。

色覚検査
色覚異常を検出する検査です。

プリズム検査/立体視検査
斜視、立体視検査を行います。

ロービジョン検査
ロービジョン補装具を案内します。

HESS検査
眼球運動の検査を行います。

シノプトフォア
斜視や融像幅などの検査や訓練などを行います。

網膜電図
網膜の反応を測定します。

中心フリッカー検査
視神経の異常を検出します。

細隙灯顕微鏡/診察室
眼科の診察に必須の検査です。
モニターに映像を映しながら病状の説明ができます。

ハンフリー静的視野検査
中心30°の視野検査を行います。

ゴールドマン動的視野検査
広い範囲の視野検査を行います。

IOLマスター®(光学的眼軸長測定装置)
眼軸長を測定します。白内障手術の術前検査を行います。

角膜内皮顕微鏡
角膜内皮細胞の状態を観察できる装置です。

眼底カメラ
眼底写真撮影やフルオレセインやインドシアニングリーンなどの造影剤を用いた蛍光眼底造影検査を行います。

角膜形状/屈折力解析装置
角膜表面の形状の詳細を測定する装置です。

OCT(光干渉断層測定装置)
光を用いて網膜の断層像を測定します。

YAGレーザー
主に後発白内障の治療に用います。

アルゴンレーザー
主に網膜裂孔や糖尿病網膜症の治療を行います。

診療実績
手術件数
年度 | 2022 | 2023 |
---|---|---|
白内障手術 | 691件 | 709件 |
後発白内障手術 | ー※ | 202件 |
硝子体手術 | 31件 | 38件 |
緑内障手術 | 60件 | 57件 |
裂孔閉鎖術 | 0件 | 54件 |
眼瞼内反 | 1件 | 1件 |
翼状片 | 6件 | 7件 |
その他 | 256件 | 21件 |
計 | 1,045件 | 1,089件 |
※「その他」に計上
最終更新日:2025年5月22日