手術室の防災訓練

この度の能登半島地震におきまして、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに被災されました皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

今回は手術室の防災訓練について紹介していきます。防災訓練は年間2回実施し、防災係を中心に取り組んでいます
患者さんが全身麻酔下で手術を受けている状況を想定し、災害が起きたその時、安全を守るために出来る事を考え、麻酔科医・器械出し看護師・外回り看護師・リーダー看護師など、動きのシミュレーションを実施しました。

手術室の防災訓練が病棟と違う点として、3点上げられます。
手術室には酸素濃度が高く、可燃性の医療器材や消毒用アルコール、電気メスなどの医療機器を用いるため、発火・火元になりやすい状況があります。もし、火災が発生した時は、生理食塩水をかけたり防火栓を使い消火します。

2点目として、手術室の部屋の中では消化器を使用出来ないということです。理由としては、消火器に用いられているABC粉末消火薬剤は、切開された人体へ影響を及ぼす可能性が考えられるためです。

3点目としては、手術室にはスプリンクラーを設置しないことになっています。また、耐火構造になっている事で、火が広がらない構造になっています。

今回の防災訓練で、実際に防火栓の扉を開け、ホースに手を触れ伸ばす事を体験しました。
私たち医療者は慌てず落ち着いて行動する事、声を出しコミュニケーションを取る事が、患者さんの安全を守る事に繋がると思います。
防災訓練を定期的に行い、身体に動きを覚えさせ、少人数で対応できるよう、スタッフみんなで学びを深めながら今後も訓練を実施していきます。

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