更新日:2026年2月10日

目的と活動概要

当院では、抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)が、患者さんに最良の抗菌薬治療を提供すると同時に薬剤耐性菌の発生を抑制するために活動しています。感染症に関する資格*を取得した薬剤師が4名おり、チームの一員として貢献しています。
*:日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師

ASTイメージ

抗菌薬は感染症治療に不可欠ですが、不適切な使用(標的とする病原菌に適していない薬剤の使用)あるいは不必要な使用(本来、抗菌薬が必要とされないウイルスが原因と考えられる感染症に対する使用)を繰り返してしまうと、抗菌薬に体制を示す菌(薬剤耐性菌)が増えてしまいます。ASTは一人ひとりの感染症の種類、重症度、身体機能(肝臓・腎臓の機能等)を考慮し、「適切な抗菌薬を」「適切な量」「適切な期間」使用できるよう、医師、薬剤師、臨床検査技師、看護師、事務職員がチームとなり、主治医と連携して、治療をサポートしています。

カンファレンスの様子
カンファレンスの様子

活動内容

1. 抗菌薬使用のモニタリングと介入

特定の広域抗菌薬や特殊な抗菌薬を使用している患者さんや血液中から細菌が検出された患者さんを対象に、週に1回、治療内容や経過を確認し、主治医へより適切な抗菌薬への変更、中止、または投与量の調整を提案しています。

2. 臨床支援とコンサルテーション

感染症治療に難渋している症例や、耐性菌による感染症で治療中の患者さんについて、専門的な視点から治療方針を検討し、主治医と連営して最適な治療を支援しています。

3. 抗菌薬使用量の把握

薬

抗菌薬の使用量を算出し、月に1回、院内感染防止対策委員会で報告しています。

4. 教育・啓発活動

院内職員向けに抗菌薬の適切な使い方や感染対策に関する勉強会を定期的に開催し、知識と意識の向上を図っています。

5. 薬剤耐性菌の動向把握

菌

院内で分離される最近の薬剤感受性データ(耐性菌の出現状況)を解析・管理し、地域や全国の動向も踏まえて、月に1回、報告しています。当院で検出された細菌の抗菌薬の効きやすさ(感受性率)を算出し、当院独自の抗菌薬感受性率表(アンチバイオグラム)を作成しています。

6. 地域治療機関との連携

地域の病院や診療所、保健所と定期的に連携し、感染症診療に関する情報交換や施設巡視、必要に応じて助言等を行っています。

この記事に関するお問い合わせ先
大和市立病院 感染管理科