更新日:2026年2月10日

~栄養状況の改善に向けて、NSTメンバーが支えます~

NSTとは

病気や手術のあと、「食事がとれない」「体力が落ちてきた」と感じる方はいませんか?
NST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)とは、患者さんの栄養状態を最適に保つために支援を行う多職種のチームです。

対象

病気や治療によって食事が十分に摂れない方、手術後や長期入院で体力が落ちてしまった方などに対して、多職種チームで力を合わせ、栄養面での改善をお手伝いします。

目的

  • 患者さん毎に適切な栄養管理を行い、基本的医療を確立すること
  • 栄養管理計画に基づき、栄養投与を実践すること
  • 食事内容をコーディネートし、栄養状態の改善を図ること
  • 病院スタッフの栄養管理のレベルアップを図ること

構成メンバー

当院のNSTは、以下の多職種で構成されています。
それぞれの専門性を生かし、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な栄養サポートを行います。また、日本臨床栄養代謝学会のNST専門療法士を取得したスタッフが、数多く在籍しています。

職種主な役割
医師総合的な診療・栄養管理方針の決定
管理栄養士栄養状態の評価、栄養プランの立案、食事調整
看護師食事摂取状況・飲み込みの状態の観察、患者さんの支援
薬剤師栄養剤や輸液の成分確認、薬剤との相互作用評価
臨床検査技師血液データなどによる栄養指標の分析
言語聴覚士飲み込みの状態を確認し、食べる練習を通じて「食べる力」のサポート

NSTの主な活動内容

  • 栄養が足りてない方を選定
    入院時の栄養評価、食欲低下、検査値、床ずれの有無などから抽出します。
  • 栄養状態の確認(検討会)
    低栄養状態の患者さんや病棟から依頼があった患者さんの栄養状態を確認します。
    体重・血液検査・食事摂取量などを基に、どのくらい栄養が摂れているかを確認します。
  • チーム回診(NSTラウンド)
    医師・看護師・管理栄養士・薬剤師などが病棟を訪問し、患者さんの食事や治療の様子を確認します。
  • 栄養プランの作成
    患者さんに合わせた食事内容や、必要な場合は点滴・経腸栄養の計画を立てます。
  • プランの実施
    ラウンドでの情報を基に、食事内容の調整などの改善策を検討し提案します。

NST活動の様子

検討会の様子
検討会の様子

週に1回メンバーで集まり、カンファレンスを実施し、病棟の回診を行っています。入院時の栄養評価や検査値などを基に、低栄養状態の患者さんの選定・確認を行います。
ベッドサイドでの観察やスタッフとの意見交換を通じて、より実践的で現場に即した栄養支援を行います。

ラウンドでは、

  • 「食事が進まない原因は?飲み込みは?味?体調?」
  • 「輸液内容は適切か?過剰・不足はないか?」
  • 「退院後も続けられる栄養管理方法は?」

といった視点で、多角的に検討します。

介入例

ラウンドの様子
ラウンドの様子

患者さん:「抗がん剤の治療が始まってから、食事のにおいで気持ち悪くなってしまいます。」
→においが出にくいように、あえて食事を冷やして提供してみます。

患者さん:「食事の量が多いと、見るだけで食欲がなくなります。」
→食事の量を半分にして提供してみます。
 その代わり、栄養を強化した補助食品を追加します。

教育・啓発活動

  • 院内でのNST勉強会や職員研修の実施
  • NST専門療法士の育成支援

栄養は、見えにくいけれど確実に“回復力”を支えています。
私たちNSTは「食べる力=生きる力」を支援し、患者さんの笑顔の回復を目指しています。

この記事に関するお問い合わせ先
大和市立病院 栄養科