最新の心房細動治療を開始【パルスフィールドアブレーション】

カテーテルアブレーション治療
首や鼠径部の血管から電極付きカテーテルを心臓内へ挿入し、心内心電図を記録することで不整脈の起源を同定します。同部を高周波通電で焼灼することで不整脈を治療します。
心房細動の患者さんに対してリズムコントロール目的に肺静脈隔離術を施行しています。肺静脈隔離術の方法としては、高周波アブレーション、クライオバルーンアブレーション、パルスフィールドアブレーションを行なっております。心房細動以外の不整脈(発作性上室性頻拍、心室期外収縮など)でも積極的にアブレーション治療を行っております。
①パルスフィールドアブレーション【令和7年4月から開始】
心臓周囲組織への影響が少なく、ピンポイントで治療を行うことが可能に!

熱が生じにくく、心筋のみが傷害されやすい電気パルスを用いることにより、組織の炎症が軽減され、心臓周囲の臓器(食堂や神経など)への影響が非常に少ないことが特徴です。
当院でも2025年4月から導入しています。
②高周波アブレーション(RF)

電極カテーテルと呼ばれる太さ2mmほどの管(くだ)を使って、肺静脈と左心房の境界を線状に焼灼します。
電気的なつながりを絶つことで心房細動発症を抑制する治療であり、「肺静脈隔離術」とも呼ばれます。
③クライオバルーンアブレーション

風船状のカテーテルを肺静脈の入口部に当て、亜酸化窒素ガスで冷却し凍結させる方法です。
高周波焼灼術に比べて治療中の血栓形成リスクが低く、結合組織が温存され、痛みが少ないなどの利点も報告されています。
④化学的アブレーション(ケミカルアブレーション)

マーシャル静脈という不整脈の原因になりやすい領域に対してアルコール(エタノール)を注入して不整脈が起こらないようにする治療法です。
薬剤の効果がなく、通常のカテーテル治療でもコントロールができない場合に検討されます。
受診を希望される方は

当院は、地域の急性期医療を担う病院として診療を行っており、地域の医療機関(クリニックなど)との機能分担や、地域医療への支援を行う「地域医療支援病院」に認定されています。
そのため、当院での専門的な検査、治療、手術、入院などを目的とする、予約をされた患者さん、地域の医療機関からの「紹介状」をお持ちの患者さんを優先して診療させていただきます。
詳細は「受診案内」をご参照ください。