看護部長のご挨拶

看護部長 脇坂けい子

 当院は令和5年4月より地域包括病棟を一般急性期病棟に転換し、全ての病床が高度急性期・急性期となりました。
地域の基幹病院として市民の皆様から信頼される医療を提供するために、チーム医療の中で、根拠に基づいた高い看護実践が求められます。患者さんを自分の家族のように尊重し、患者さんの価値観や意思と同じ方向に向かうこと、病気によって生じる生活の修正を患者さん・ご家族自身がコントロールして自立できるよう、支援していきたいと考えています。

 急性期医療の現場では、限られた時間で患者さんのプラスになる判断、倫理的視点を持ち合わせた判断が求められます。その上で、エビデンスに基づいた看護を実践していくことはもちろんですが、一方で五感を使った看護も軽視してはならないと思います。直接目で見て、その声を近くに聞いて、体温を感じ、患者さんの実態を把握する過程で信頼関係を築いていくことが質の高い看護につながると考えます。また、医療従事者としての使命をしっかり意識し、医療安全に留意しながら、基本に沿ったケアを丁寧に実践すること、行った看護を振り返り概念化することで、看護の意味づけや成長を感じることができると思います。一人一人が、楽しく、活き活きと働ける環境の中で、お互いを認め・支え合い、キャリアを重ねることができる看護部門でありたいと考えます。